読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

「音楽に政治を持ち込むな」

音楽政治を持ち込むな」というフレーズがネット上で話題になったのも、だいぶ昔に感じます。一応冒頭で言っておきますが、

僕は右でも左でもないので、政治の込み入った話をしたい方はこの記事を読まれてもあまり得るものはないでしょう。純粋に「音楽に政治を持ち込むな」という議論について正しいと思うことを言及しています。

 

そもそもこの問題は、フジロックにジャーナリストの津田大介氏(津田さんに関しては2016年より以前からフジロックのアトミックカフェにて出演していたので、個人的には今更かよって感じですが笑)やSEALDsの奥田氏が出演することで起こりました。

 

結論から言えば「音楽に政治を持ち込むな」という批判はおかしいと僕は思います。特にロックフェスなら尚更おかしい。ロックが生まれてからこれまでの歴史を追っている人間なら、むしろ政治とロック(音楽)は切り離すのは難しいと感じるのではないでしょうか。

 

僕の政治的思想はアジカンの後藤氏とは相入れませんが、「フジロックのこと知らない人が言っているんじゃないか」という意見としては一致しています。以下リンク

http://m.huffpost.com/jp/entry/10583848

だいたいフジロックは政治(SEALDs)を持ち込んで炎上しているのに、No Nukesは何故炎上しなかったのかよくわからないんですけどね。以下リンク

http://nonukes2015.jp/

フジロックに政治を持ち込む」ことがいかに不可避であるかを、これから順を追って考察していきます。

 

 

 

僕の主張は大まかに2点あります。

まず1点目、歌詞で政治について言及している、または政治姿勢を表明しているロックバンドが存在し、実際フジロックのステージに立っています。

例を挙げるなら、RadioheadRage Against The MachineColdplay

 

上記の3つのバンドは、フジロックのメインステージであるグリーンステージでトリを飾るほどのビッグネームですよね。ちょっと音楽をかじった程度の人でも、もしかしたらご存知かもしれない。一応グーグルでの検索を貼っておきます。以下リンク

Radiohead

https://www.google.co.jp/search?rlz=1CDGOYI_enJP706JP706&hl=ja&ei=OKM2WN7kI4OM8wW25qOwCw&q=Radiohead&oq=Radiohead&gs_l=mobile-gws-serp.3..0l5.50232.53195.0.53936.11.10.0.1.1.0.209.1271.1j8j1.10.0....0...1c.1.64.mobile-gws-serp..6.5.584.3..41j0i131k1j0i4k1.Y29JNBEbf9U

 

Rage Against the Machine https://www.google.co.jp/search?rlz=1CDGOYI_enJP706JP706&hl=ja&ei=faE2WOOQHsiU0gTu8IioBg&q=rage+against+the+machine&oq=Rage&gs_l=mobile-gws-serp.1.0.41j0i131k1l4.295353.299573.0.300497.4.3.0.1.1.0.163.389.0j3.3.0....0...1c..64.mobile-gws-serp..0.4.404.3..0j0i4k1.GTcR767oKKo

 

Coldplay

https://www.google.co.jp/search?rlz=1CDGOYI_enJP706JP706&hl=ja&ei=faE2WOOQHsiU0gTu8IioBg&q=coldplay&oq=Cold&gs_l=mobile-gws-serp.1.1.41l2j0l2j0i131k1.1378.12860.0.13745.6.4.0.2.2.0.171.478.2j2.4.0....0...1c..64.mobile-gws-serp..0.6.502.3..0i4k1.B6561GFoWrc

ここで言いたいのは、フジロック出演者であるアーティストがそもそも音楽に政治を持ち込んでいるのに、それをどうやって排除するのかってことなんですよ。「音楽に政治を持ち込んでいるバンドは出演させない」とか「アーティストは政治姿勢を示させない」って極端な考え方でしか排除する方法を思いつきません。

 

それどころかほんの少し手広く音楽のアンテナを立ててみてください。どこかで政治と音楽の関わりは出てきます。つい先日行われたアメリカ大統領選挙で、トランプ次期大統領を非難していたアーティストは何人もいました。これは世の中に自分の政治姿勢を示したことになりますよね。彼等には今後一切フェスに出る権利も音楽をやる権利もないんでしょうか。おかしな話です。

 

仮に、アトミックカフェでのトークショーで政治を持ち込むことにだけ言及していたとしても、これもおかしいと思います。ハッキリ言えば、フジロックの目玉はアーティストによる演奏ですよね。その1番の目玉に政治を持ち込むことは容認して、サブポジションであるアトミックカフェでのトークショーに政治を持ち込むことは否定するんでしょうか。アーティストの演奏を樹木の幹、アトミックカフェを枝葉として例えましょう。幹を肯定して、枝葉は否定するなら、幹も否定したらいいんじゃないですか。基準に一貫性がなく、矛盾というか違和感を感じます。僕にはよくわかりません。

 

フジロックの歴史から言えば、反戦」「脱原発みたいな左寄りの政治思想と言うのはいつの間にか存在していました。だから、アトミックカフェは数年来続いているんではないでしょうか(議論されている内容が正しいとか間違っているとかは置いておいて)。

 

というか、音楽、特にロックに関しては「反体制」「反政府」「無政府主義」みたいな考えは無視できるものではありません。反戦を音楽に初めてThe Beatlesが持ち込んだのか、Bob Dylanが持ち込んだのか、誰が持ち込んだのかはわかりませんが、いつの間にかロックにおける左寄りの思想は大きくなりました。80年代のUKパンクシーンは顕著ではないでしょうか。

 

日本でも60年代に反戦をテーマにフォークミュージックが流行しました。経緯としてはベトナム戦争でアメリカの風潮からの影響のようです。

1点目のまとめとしては、音楽は政治と切り離せない性質があるってことです。

 

 

 

2点目は、社会に対する主義、主張は「政治」の要素を含むか含まないかを判断する線引きが音楽に限らず難しい。画一的な判断基準がないため政治を排除できない。

抽象的なため、具体的に説明します。

例えば、「平和」という言葉を聞いて、真っ先に「反戦」や「兵器を廃棄」や「軍隊根絶」などと政治を結び付けて連想する人と逆に全くしない人、両方いるんじゃないでしょうか。最小限の同じ言葉を投げ掛けても受け取る人次第で、連想もふくめて言葉の持つイメージは変わります。

ということは、社会に対する主義、主張にはどこまでを政治の要素があるか判断するかが明確ではないんですよ。だから、音楽から政治を完璧に排除するのはきっと無理でしょう。

 

 

 

終わりに、この「音楽に政治を持ち込むな」という一連の流れは、根本的に音楽と政治の関係性を知らない人達が言い始めたんじゃないでしょうか。もしくは、平和な現代の日本で政治のことを歌詞にしないポップスやアニソンしか聴かない、誰かから政治を押し付けられることに嫌悪を抱いている人達が「フジロックにSEALDs(最近ネットで叩かれている政治的な象徴をする人物が)出演??気持ち悪い」みたいなこと感じたんじゃないでしょうか。

 

個人的にはフジロックでグリーンとホワイトとレッド以外は行くことないんですよ。アトミックカフェの方までわざわざ行って、トークショーをわざわざ聞くきっかけも時間もないんで、関係ないと言えば関係ないんです。ステージ間もフジロックは特に広いから、気に食わないと思えば、トークショーでの会話なんて聞かなくてすむんですね。グリーンとホワイトとレッドくらいしか行かないような人はアトミックカフェでどんな話をしていようが関係ない状態を作れます。仮にトークショーをやっている近くを通らなければならなくても、タイムテーブルさえちゃんと確認していれば回避できるんじゃないでしょうか。今後フジロック行きたいけど、政治がどうのこうのって方は参考にしてください。基本的に不愉快に思うことはまあ少ないんじゃないでしょうかね。

 

話を戻して。僕は、音楽と政治を切り離すのは今更不可能だと思います。また、政治的な強い姿勢を持ち、それが音楽活動において本質的な意味があるアーティストに政治を歌うことを制限したら、存在が形骸化してしまいますしね。何のために彼等は音楽活動をしているのか目的が見失われます。

最後にもう一度、僕は右でも左でもないので、込み入った政治の議論をされたい方は他を当たってください。